鏡に映った自分の顔を見て、「あれ?なんだか顔がくすんでいる」と感じることはありませんか?
お肌がくすんでいると、いつもより老けた印象を受けますよね。
くすみをメイクでカバーするという方法もありますが、一言で「くすみ」と言っても、いくつかのパターンがあり、原因もそれぞれですから、メイクでカバーするには限度があります。
まずは、くすみのパターンとその原因を知りましょう。
【顔色が青白い】→血行不良
【ツヤがなく、暗い印象】→乾燥
【なんとなく黒ずんだ感じ】→紫外線や摩擦による刺激
【黄色っぽく変色したような感じ】→糖化
糖化というのは、体内のたんぱく質と糖が結びついて老化物質を生成させる反応のことです。
糖化の分かりやすい例は、パンケーキの焼き色でしょうか。
パンケーキは、小麦粉に卵、牛乳、砂糖を加えて生地を作ります。
加熱する前の生地は白いのに、フライパンで焼くと茶色に変色しますね。
この焼き色は、卵や牛乳に含まれるたんぱく質に砂糖の成分である糖が結びついて起こった化学反応によるものです。
つまり、糖化は「焦げ」。
パンケーキなら美味しそうになりますが、お肌となると、決して嬉しいことではありませんね。
この糖化を抑制したいなら、ビタミンEを多く含む食材がお薦め。
例えば、アーモンドやピーナッツなどのナッツ類、アボカドにもビタミンEが多く含まれています。
ビタミンEは、糖化の他にも抗酸化作用、血液循環を良くする、ホルモンバランスを整える働きがあり、「若返りのビタミン」とも呼ばれています。
先頭で紹介した通り、くすみの原因は、「血行不良」「乾燥」「外部刺激」「糖化」でした。
血液の循環が良くなれば、血行不良によるくすみは解消されますね。
紫外線や摩擦など外部刺激によって起こるくすみは、表皮にメラニンが生成されてしまうことと、肌表面の角質が傷ついて凸凹になり、肌の発色が悪くなってしまったためです。
この外部刺激によるくすみを解消するには、抗酸化物質でお肌のターンオーバー(代謝)を上げてあげることです。
また、ホルモンバランスの乱れはお肌トラブルの大きな原因でもあります。
女性は、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)という二つの女性ホルモンが交互に分泌され、排卵や月経といった女性機能をコントロールしています。
特にエストロゲンは「美人ホルモン」とも呼ばれ、エストロゲンが活発になる時期は代謝が良くなるので、お肌はみずみずしく、弾力や艶が出ます。
精神状態も安定するので、周囲には穏やかで明るい印象を与えるでしょう。
ところが、美人ホルモンのエストロゲンは加齢と共に分泌量が低下してしまいます。
エストロゲンの分泌を妨げる原因は、加齢だけではありません。
不規則な生活や無理なダイエット、ストレスも女性ホルモンのバランスを乱してしまうので、若いからといって油断はできません。
年齢に関わらず、いつまでも活き活きと若々しい印象を与えている女性たちは、女性ホルモンのバランスを特に気にかけている人が多いのです。
このようにビタミンEはアンチエイジングに大変効果のある栄養素ですが、だからといって摂り過ぎには注意が必要です。
ビタミンEの過剰摂取は出血や吐き気、疲労感といった症状を引き起こします。
最近の研究では、ビタミンEの摂り過ぎは骨粗鬆症の原因になるとも言われています。
いくら若返りのビタミンといっても、サプリメントなどで過剰に摂取するのは体に良くありませんから、毎日の食事で工夫してみて下さいね。
【ビタミンEを多く含む食材】
アーモンド、松の実、ピーナッツなどのナッツ類
小麦胚芽
抹茶