その疲れ、鉄分不足かも?健康な血液が若さの源!

「最近、なかなか疲れが抜けない」「どうもやる気が起こらない」と感じるようになったら、それは年齢のせい…、だけではないかも知れません。

鉄分が不足すると貧血になることはよく知られていることですが、貧血ではないからといって鉄分が十分に足りているとは限りません。

毎月、月経のある女性は、どうしても鉄分が不足しがち。

「疲れやすい」「スタミナが続かない」「集中力が続かない」「無気力」「朝なかなか起きられない」「寝つきが悪い」「冷え性」「肩凝りがひどい」「肌荒れがひどい」「抜け毛が気になる」「口が渇きやすい」など、これらの症状が複数当てはまるアナタは、実は鉄分不足かも!?

鉄分は健康を保持するための重要な役割を担っています。

鉄分の働きは次の通りです。

・血液中のヘモグロビンの成分で、体の隅々まで酸素や体が必要とする栄養分を運ぶ

・筋肉細胞内に酸素を保持する

・コラーゲンの生成やホルモンの合成に関与

・免疫力維持

鉄分が不足すれば、ヘモグロビンの数が減ったり、働きが鈍くなるため、脳や体中に酸素が行き届かなくなり、頭がぼーっとしたり、集中力が低下してしまうのです。

血行不良は、手先や足先など体の末端部分の冷えや、偏頭痛、肩凝りなどの症状を引き起こします。

脳の酸素不足は自律神経の働きも鈍くしてしまうため、体温調節が上手にできなくなります。

鉄分不足になると氷が無性に食べたくなるそうですが、これは体温調節が出来ずに熱が体内にこもるため、口の中を冷やしたくなるためだそうです。

筋肉細胞内の酸素が不足すれば、疲労や倦怠感となって症状が現れます。

ホルモンのバランスが乱れれば、抜け毛が増えたり、月経不順などの身体不調の原因になります。

コラーゲンの生成が不十分になれば、肌荒れはもちろん、髪がパサついたり、爪が変形したりすることもあります。

免疫力の低下も怖いですね。

すぐに風邪をひいたり、傷口が治りにくくなったり、様々な悪影響が出てくるのです。

鉄分不足は顔色にも現れます。

青白い顔に目の下にはクマ、お肌もハリがなく、髪はパサパサ。

それでいて、何だかいつも疲れた様子では、すっかり老けこんだ印象を与えてしまいます。

睡眠時間はきちんと確保しているはずなのに安眠が得られない、一晩寝ても疲れが抜けきれず、朝、起きるのが辛い、立ちくらみをすることがある…といった症状に覚えがあるなら、鉄分が足りていない証拠です。

毎日、はつらつと元気に過ごすためには、鉄分をしっかりと摂ること!

鉄分を多く含む食材といえば、レバーやプルーンが代表格ですが、海苔やひじきなどの海藻類、カツオやアサリなどの魚介類、野菜ならホウレン草や小松菜にも多く含まれています。

ビタミンCやたんぱく質と一緒に摂取すると吸収率もアップするので、鉄分を多く含んだ食材を使ったメニューに果物や乳製品などを添えると効果的ですね。

緑茶や紅茶などに多く含まれるタンニンは鉄分の吸収を妨げてしまうため、貧血気味の人はお茶の飲み過ぎに注意しましょう。

また、健康に良いとされる玄米も鉄分の吸収率を下げてしまいます。

鉄分を効果的に摂取したいなら、食べ合わせにも注意したいですね。

それから、鉄分をサプリメントで摂取している人は過剰摂取に注意しましょう。

鉄分の過剰摂取は便秘や胃腸障害を引き起こしてしまいます。

鉄分は、不足しても、過剰になっても身体に悪影響のある栄養素。

しっかり自分の体調を把握することも大切ですね。

イライラは老化を早める?魚介類で心の健康を保ちましょう!

女性なら、「いくつになっても若々しくありたい」「いつまでも輝いていたい」と願うのは至極当然のこと。

昭和の時代なら40代というとすっかり「おばさん」のイメージだったように思いますが、現代の女性たちは違います。

40代女性は「おばさん」ではなく、「大人の女性」と言い換えられるようになりました。

それほどに活き活きと若々しく、様々な場で活躍する女性たちが増えています。

けれども、外見の若さは保つことができても、体の内側は、やはり年相応と感じることはありませんか?

疲れやすい、些細なことで落ち込むことがある、イライラする…といった自覚症状があるなら、それは更年期のせいかも?

「更年期障害」という言葉を聞くと、なんだかガッカリしてしまいますね。

そのためか、最近ではマダムと呼ばれる年代の女性に見られるこのような症状を「マダムブルー」というそうです。

年齢のせいだから仕方がないと思っても、マダムブルーの症状は憂鬱ですね。

それに、イライラは老化を早める原因にもなってしまいます。

イライラしている状態の時、体内では多量の活性酸素が発生しています。

活性酸素は、体の「サビ(酸化)」の原因となるもので、決して好ましいものではありません。

私たちの体の機能には、活性酸素によって傷ついた細胞を修復する抗酸化力を備えていますが、活性酸素の発生は最小限で抑えたいもの。

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参考記事…オリックス銀行カードローンは主婦も利用できる?
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それから気をつけたいのは、老け顔の原因となる表情ジワ。

イライラしている時の表情をちょっと思い浮かべてみて下さい。

眉間にシワを寄せ、口は「への字」に曲がり、ホウレイ線もくっきり…なんて、決して美しい表情とは言えませんよね。

ですから、できればイライラすることなく、毎日穏やかな気持ちで過ごしたいものです。

よく「カルシウムが不足するとイライラする」と言われますが、マダムブルーの症状には、もう一つ大切な栄養素があります。

マダムブルーの原因は、ホルモンバランスの乱れによるもの。

ホルモンバランスの乱れは、体に様々な変調をきたし、本人が感じている以上に大きなストレスを与えています。

ストレスを感じると、体内では血中のマグネシウムが消費されます。

マグネシウムは神経の興奮を鎮め、精神を安定させる働きがあるので、マグネシウムが不足すれば、些細なことで神経が刺激され、イライラしやすくなってしまうのです。

また、女性ホルモンの低下は骨粗鬆症の原因にもなるのですが、マグネシウムは骨や歯の形成を促す働きもあります。

「最近の不快な症状はマダムブルーかも?」と思ったら、マグネシウムを積極的に摂取すするよう心がけてみて下さい。

マグネシウムはアーモンドやピーナッツなどナッツ類に多く含まれますが、ナッツ類は脂質も高いので、青のりや昆布などの海藻類や魚介類がおすすめです。

インスタント食品や清涼飲料水、肉に含まれるリンはマグネシウムの吸収を妨げてしまうため、そうした食品を摂り過ぎないよう、気をつけて下さいね。

また、憂鬱な気分を晴らすため、飲み会やパーティーに積極的に参加するのも良いのですが、アルコールの多量摂取はマグネシウムも多く消費してしまうので、アルコール類の飲み過ぎには注意です。

パーティーの席で大人の女性としてエレガントに振る舞うためにも、アルコールは嗜む程度が良いかも知れませんね。

【マグネシウムを多く含む食材】

青のり、昆布、ひじき、桜エビ、しらす、いわし、ししゃも、など

外見だけ磨いてちゃダメ!骨や歯の老化も防いで健康美

アンチエイジングというと、どうしてもお肌や髪など外見的な若々しさに気を取られがちですが、骨や歯のケアも忘れてはなりません。

皆さんは歯の老化を気にした事はありますか?

例えば、以前より黄ばんでいるように見えたり、表面の光沢がなくなってきたと感じるなら、それは歯の老化が進んでいる証拠かも知れません。

歯は、一番内部が神経(歯髄)、その周囲に象牙質の層、更にその外側に透明のエナメル質の層で構成されています。

健康な歯というと真っ白な輝く歯を想像される方が多いのですが、自然な歯の色は、黄色味かかったクリーム色が一般的です。

これは歯の内部の象牙質の色によるもの。

象牙質の色には個人差がありますが、コラーゲンやカルシウムで組織されており、黄色味がかったクリーム色をしています。

表面を覆うエナメル質は無色透明なので、その下の象牙質の色が透過されて見えるため、健康な歯は艶のあるクリーム色であるのが普通です。

ただし、以前よりも黄ばみが強くなってきたようなら、歯の老化をチェックしてみましょう。

もし、歯の表面に艶がなくなり、黄色味が強くなってきた…と感じるなら、それはエナメル質が薄くなっているからかも知れません。

歯のエナメル層は酸に弱く、食べ物や飲み物に含まれる酸によって溶け出してしまう性質があります。

このエナメル質が溶け出した歯を酸蝕歯(さんしょくし)といいます。

酸蝕歯はエナメル層が薄くなっているため、その下の象牙質の色がより表面に現れるようになります。

更に象牙質は感覚があるので、エナメル質が薄くなった歯は食べ物や飲み物の刺激に対し過敏になります。

冷たいものを食べたり飲んだりした時に歯がしみる知覚過敏が、この症状ですね。

エナメル質を修復するためには、専用の歯磨き粉を使用し、優しく丁寧なブラッシングを心がけます。

黄ばみが気になるからといって、研磨剤の入った歯磨き粉でゴシゴシと強く磨くのは逆効果。

更にエナメル質を傷付け、酸蝕歯を進行させてしまいます。

もう一つ、黄ばみの原因になるのが、象牙質の老化。

象牙質も肌と同様、新陳代謝の低下によって色素が濃くなる性質があります。

象牙質はエナメル質で覆われているため、直接のケアを行うことはできませんから、内側からのエイジングケアを心がける必要があります。

それに、歯の成分である象牙質の老化が進んでいるということは、骨の老化も同じように進んでいる可能性があります。

骨の老化で真っ先に思い浮かぶのが、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)ですね。

骨粗鬆症は加齢だけでなく、無理なダイエットや不規則な生活などで栄養のバランスやホルモンバランスの崩れ、運動不足なども原因となります。

そのため、例え20代でも骨の老化は油断できないのです。

骨は体の内部にあり、健康チェックが難しいところでもありますから、十分に気をつけていたい部分ですね。

骨を丈夫にする栄養素といえばカルシウム!

子供の頃、「丈夫な骨を作るため」と、牛乳や小魚をたくさん食べるよう勧めた経験が誰にでもあると思います。

ただし、カルシウムは吸収率が低いため、牛乳や小魚から摂取できる量はそれほど多くありません。

カルシウムの吸収率を高めるためには、ビタミンDを一緒に摂取すると効果があるので、食べ合わせ等で工夫したいですね。

【カルシウムを多く含む食材】

桜エビ、ひじき、チーズ等

【ビタミンDを多く含む食材】

しらす干し、紅さけ等

アンチエイジングの代表格といったら、やっぱりビタミンCよね

「美容といったらビタミンC」、「ビタミンCといったら美容」と言っても過言ではないのがビタミンCの働き。

ニキビケア、美白、アンチエイジングなどに効果があるとされ、ビタミンC配合の美容液、栄養ドリンク、サプリメントなどは、常に女性達の人気商品です。

ビタミンCは「万能のビタミン」とも呼ばれており、抗酸化作用、抗ストレス作用、抗がん作用、コレステロールの低下、アルコールの分解を促進するなどの働きがあります。

美容に関する働きとしては、「コラーゲンの生成」「メラニン色素の合成を抑制」などです。

コラーゲンもまた美容には欠かせないたんぱく質ですが、コラーゲンの生成を助けているのがビタミンC。

コラーゲンとビタミンCは、お肌にとって最強のコンビというわけですね。

続いてメラニン色素ですが…。

メラニン色素はシミやソバカスの原因とされ、女性の大敵、悪者扱いされることが多いのですね。

でも、実は、メラニン色素には肌を紫外線から守ってくれる重要な役割があります。

もし、メラニン色素がなければ、お肌の深層まで紫外線が届き、お肌の細胞は激しいダメージを受けてしまいます。

水ぶくれなどの炎症が起きたり、酷い場合には細胞が破壊され、皮膚癌になってしまいます。

本来はお肌のバリア機能として働いているメラニン色素が、ここまで悪者扱いされている理由は何だと思いますか?

メラニン色素はお肌のターンオーバー(新陳代謝)によって最終的には角質として剥がれ落ちていくものなのですが、代謝が低下するとメラニン色素が肌表面に残り、黒色に変色していきます。

つまり、シミやソバカスになるわけです。

この肌表面に沈着したメラニン色素を無色に戻してくれる働きがあるのがビタミンCなのです。

時々、ビタミンC配合の美容液や美容パックを見かけることがありますが、ビタミンCは非常にデリケートな栄養素でもあり、空気に触れたり、熱や光でも劣化してしまいますし、肌には外部の刺激から守るためのバリア機能があるため、外からビタミンCを浸透させることはなかなか難しいものです。

更にビタミンCは水溶性のビタミンなので、すぐに体外に排出されてしまいます。

そればかりか、最近の研究では、ストレスを感じると体内のビタミンCが消費されてしまうことも分かってきました。

このようにビタミンCは非常に繊細な栄養素ですので、多くの人がビタミンC不足なのでそうです。

「それならビタミンCを積極的に摂らなくちゃ!」とレモンやオレンジなどの柑橘類を手にしたアナタ!ちょっと待って下さい!

ビタミンというと果物に多く含まれるイメージを持つ人が多いのですが、実は、ビタミンCを多く含む食材№1は「焼き海苔」です!

続いて、赤ピーマン、ブロッコリー、芽キャベツ、ジャガイモなどの野菜にビタミンCが多く含まれています。

ビタミンCは加熱に弱く、水に溶け出しやすい性質なので、できれば生野菜でいただくのが一番ですが、ブロッコリーや芽キャベツ、ジャガイモを生で食べることはできないので、調理の際は、レンジやスチームオーブンなどを活用し、短時間で調理できるよう工夫してみて下さいね。

指先だって気を抜けない!ビタミンB2で健康な爪を

「指先の振る舞いには女性の品格が現れる」と言われるほど、女性にとって指先のお手入れは、お肌や髪と同じように大切なもの。

ネイルアートもファッションコーディネイトのひとつになるほど、指先のお洒落に拘る女性も増えています。

けれども、お仕事によってはネイルアート禁止の場合もありますし、家事や育児に忙しく、なかなかネイルサロンに行けない女性だっていますよね。

そんな人は、美しいすっぴんネイルで勝負です!

マニキュアを乗せていない状態でも、滑らかな表面、血色のよい薄ピンク、艶のある爪は、健康的で清潔な印象を与えてくれます。

逆に、表面が凸凹だったり、爪の層が二枚爪で剥がれ落ちていたり、ささくれが目立つような指先は、不健康な印象を持たれるのではないでしょうか。

実際、昔から爪は健康のバロメーターでもあります。

爪は体の末端にあるため栄養が届きにくい部位でもあり、栄養状態がはっきりと表れる場所だからです。

爪の根元には「爪母(そうぼ)」という部分があり、ここで日々新しい爪の組織が生まれ、1日に約0.1㎜ずつ伸びているのですが、栄養状態が良くないと新しい組織がきちんと形成されず、爪は凸凹の状態になってしまいます。

自分の健康状態を知るためにも、時々、爪の健康状態をチェックすると良いですね。

例えば、体が健康な状態なら、爪もピンク色で表面も滑らかですが、白っぽく、表面がくすんでいるようなら血液の循環が悪くなっている証拠。

白っぽい爪は貧血の場合が多いのですが、腎臓病の疑いもあるので他に倦怠感などの症状がある場合は、一度、病院で検査をした方が良いと思います。

また、爪の表面に縦筋や横筋が現れるようなら、それは加齢によるもの。

爪も皮膚の一部なので、お肌と同じように加齢によってハリや艶が失われていきます。

つまり、爪の縦筋は「爪にできた皺」ということ。

爪もお肌と同じように保湿クリームで乾燥を防いだり、根元の部分を優しくマッサージするなど、丁寧なお手入れをしてあげて下さいね。

そして何より大切なのは、爪を若々しく健康な状態にしてあげること。

ネイルサロンできれいに仕上げて貰っても、ベースの爪が痛んでいてはネイルも長持ちしませんし、ネイルで傷んだ爪を隠そうとするのは絶対にNGです!

どうしてもネイルアートは爪に負担が掛かってしまいますから、時々は爪を休ませてあげることも必要です。

爪を休息させながら、爪そのものを健康にしてあげることが美しい爪の秘訣。

爪を美しく健康な状態にしてくれるのは、ビタミンB2です。

ビタミンB2の働きは、脂質の燃焼、新陳代謝の促進、皮膚・髪・爪を健康な状態に保つ等です。

ビタミンB2は「美容のビタミン」と呼ばれるほど、ダイエットやアンチエイジングに嬉しい効果を発揮してくれる栄養素。

また、動脈硬化など体内の老化の原因となり、発ガン性もある過酸化脂質という有害物質の分解を促進する働きもあり、健康のためにも欠かせない栄養素です。

ビタミンB2も水溶性であるため体外に排出されやすく、どうしても不足しがちです。

意識して積極的に摂取したい栄養素ですね。

【ビタミンB2を多く含む食材】

レバー、乳製品、卵、納豆

ウナギ、サンマ、ブリ、海苔などの海産物もビタミンB2の多い食材です。

疲れやすいな…と思ったらビタミンB1でエネルギーチャージ

20代の頃は、多少無理をしても、一晩寝れば翌日にはスッキリ元気!

・・・だったはずなのに。

40代にもなると「最近、疲れやすい」「なかなか疲れが抜けない」といった声が聞かれるようになります。

それは年齢とともに基礎代謝が低下しているため。

基礎代謝とは、人間が生命活動を続けるために必要なエネルギーのことで、成長が著しい10代半ばから後半にかけてピークを迎えます。

しかし、20代から基礎代謝は徐々に下降し、40代にはぐんと低下してしまいます。

体内で生産されるエネルギーが減っているのですから、疲れやすいのも当然。

とはいえ、働き盛りでもある40代。

仕事では責任のある地位にある人も多いでしょうし、家庭では子供が成長し、メンタル面でのサポートや進路についてのアドバイスなど、親としての責任も重くなる年代です。

「疲れた」なんて言っている場合ではないのです。

栄養ドリンクのCMに30代後半から40代のモデルが起用されるのも、そうした理由からなのですね。

栄養ドリンクやサプリメントは、一時的な疲労回復に効果があるかも知れません。

でも、毎日のことですから、出来ることなら日々の食事などで改善を図りたいですよね。

そこで、「疲労回復のビタミン」とも言われるビタミンB1を多く含む食材を積極的に摂るように心がけてみましょう!

ビタミンB1は水溶性のビタミンなので過剰摂取の心配はありません。

それどころか、発汗などで失われやすい栄養素でもあるため、たくさん汗をかく夏場や運動を習慣にしている人は意識して多めに摂るようにした方が良いのです。

ビタミンB1を多く含む食材は、お米や小麦、ゴマなどの穀類。

お米はビタミンの他、食物繊維やミネラルなど、人間の体に必要な栄養素をほとんど摂取できる優秀な食材。

それなら、お米を主食にしているから大丈夫よね…と安心しがちですが、白いご飯は精白米なので、精米の過程で多くの栄養素が失われています。

お米の栄養素を余すことなく摂取したいなら精米をしていない玄米が一番!と言いたいところですが、玄米は消化が良くないという欠点があり、胃腸には負担が掛かってしまいます。

そこで、おすすめしたいのが胚芽米。

胚芽米は文字通り、胚芽の部分を残したお米のことで、高度な精米技術により、玄米からぬか層を取り除いているので、精白米と同じように炊くことができ、消化吸収も良いという優れもの。

この胚芽にはビタミンB1も多く含まれているのです。

また、豚肉もビタミンB1を多く含む食材。

ビタミンB1は水溶性のビタミンなので体外に排出されやすいと説明しましたが、ニンニクやニラ、玉ねぎなど、アリシンという成分を多く含む食材を一緒に摂ることで吸収率が高まり、体外への排出も抑えてくれる効果があります。

ニンニクは疲労回復や滋養強壮に効果のある食材として知られていますが、それはこのアリシンという成分の働きのおかげなのです。

なんだか疲れが取れない…と感じたら、胚芽米を主食に、ニラと豚肉の炒め物、スライスオニオンのおろしにんにくドレッシングがけ、といったメニューなどはいかがでしょうか。

ビタミンB1は神経機能を正常に保つ働きもあるため、翌日は集中力もアップし、仕事が捗るかも知れませんよ。

【ビタミンB1を多く含む食材】

胚芽米、ごま、豚肉

「最近、顔がくすんでる?」もしかしたらビタミンE不足かも?

鏡に映った自分の顔を見て、「あれ?なんだか顔がくすんでいる」と感じることはありませんか?

お肌がくすんでいると、いつもより老けた印象を受けますよね。

くすみをメイクでカバーするという方法もありますが、一言で「くすみ」と言っても、いくつかのパターンがあり、原因もそれぞれですから、メイクでカバーするには限度があります。

まずは、くすみのパターンとその原因を知りましょう。

【顔色が青白い】→血行不良

【ツヤがなく、暗い印象】→乾燥

【なんとなく黒ずんだ感じ】→紫外線や摩擦による刺激

【黄色っぽく変色したような感じ】→糖化

糖化というのは、体内のたんぱく質と糖が結びついて老化物質を生成させる反応のことです。

糖化の分かりやすい例は、パンケーキの焼き色でしょうか。

パンケーキは、小麦粉に卵、牛乳、砂糖を加えて生地を作ります。

加熱する前の生地は白いのに、フライパンで焼くと茶色に変色しますね。

この焼き色は、卵や牛乳に含まれるたんぱく質に砂糖の成分である糖が結びついて起こった化学反応によるものです。

つまり、糖化は「焦げ」。

パンケーキなら美味しそうになりますが、お肌となると、決して嬉しいことではありませんね。

この糖化を抑制したいなら、ビタミンEを多く含む食材がお薦め。

例えば、アーモンドやピーナッツなどのナッツ類、アボカドにもビタミンEが多く含まれています。

ビタミンEは、糖化の他にも抗酸化作用、血液循環を良くする、ホルモンバランスを整える働きがあり、「若返りのビタミン」とも呼ばれています。

先頭で紹介した通り、くすみの原因は、「血行不良」「乾燥」「外部刺激」「糖化」でした。

血液の循環が良くなれば、血行不良によるくすみは解消されますね。

紫外線や摩擦など外部刺激によって起こるくすみは、表皮にメラニンが生成されてしまうことと、肌表面の角質が傷ついて凸凹になり、肌の発色が悪くなってしまったためです。

この外部刺激によるくすみを解消するには、抗酸化物質でお肌のターンオーバー(代謝)を上げてあげることです。

また、ホルモンバランスの乱れはお肌トラブルの大きな原因でもあります。

女性は、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)という二つの女性ホルモンが交互に分泌され、排卵や月経といった女性機能をコントロールしています。

特にエストロゲンは「美人ホルモン」とも呼ばれ、エストロゲンが活発になる時期は代謝が良くなるので、お肌はみずみずしく、弾力や艶が出ます。

精神状態も安定するので、周囲には穏やかで明るい印象を与えるでしょう。

ところが、美人ホルモンのエストロゲンは加齢と共に分泌量が低下してしまいます。

エストロゲンの分泌を妨げる原因は、加齢だけではありません。

不規則な生活や無理なダイエット、ストレスも女性ホルモンのバランスを乱してしまうので、若いからといって油断はできません。

年齢に関わらず、いつまでも活き活きと若々しい印象を与えている女性たちは、女性ホルモンのバランスを特に気にかけている人が多いのです。

このようにビタミンEはアンチエイジングに大変効果のある栄養素ですが、だからといって摂り過ぎには注意が必要です。

ビタミンEの過剰摂取は出血や吐き気、疲労感といった症状を引き起こします。

最近の研究では、ビタミンEの摂り過ぎは骨粗鬆症の原因になるとも言われています。

いくら若返りのビタミンといっても、サプリメントなどで過剰に摂取するのは体に良くありませんから、毎日の食事で工夫してみて下さいね。

【ビタミンEを多く含む食材】

アーモンド、松の実、ピーナッツなどのナッツ類

小麦胚芽

抹茶

お魚はお肌のバリア機能を強化してくれるって知ってた?

「和食」という言葉から、皆さんは、どのようなメニューを思い浮かべますか?

お寿司、お刺身、焼き魚定食、天ぷら…など、魚を使った料理をイメージされる人は多いのではないでしょうか。

近年では、世界各国で日本食ブームが起こり、海外でも回転寿司が大流行しています。

お味噌汁も世界三大スープとしてよく知られ、出汁をとるための鰹節や昆布も注目を集めています。

そう、日本の食文化に、お魚は欠かせない食材なのです。

それにも関わらず、実は、日本の食卓では魚離れが進んでいます。

魚離れの一番の理由は、単純に「お魚より、お肉の方が好き」という人が増えてきたため。

たしかに、お魚は淡白なものが多く、ガッツリ食べたい派の人にとっては、ちょっと物足りない感じ。

どうしてもお肉を選びたくなってしまう気持ち、分かります。

でも、美容に効果的な栄養素がたっぷり含まれているお魚を食べないなんて、ちょっともったいない気もします。

お魚に含まれる栄養素としてよく知られているのは、DHA、EPAでしょうか。

DHA(ドコサヘキサエンサン)といえば、「頭を良くする栄養素」として有名ですね。

DHAは、不飽和脂肪酸という脂肪酸の一つです。

脂肪と聞くと、「太る?」と心配されるかも知れませんが、人間の体にとって脂肪は欠かせないエネルギー源。

特に人間の脳の半分は脂質で出来ていて、その構成成分の主となっているのがDHAです。

このことからDHAは「頭に良い」とされているのですが、DHAの効果はそれだけではありません。

DHAは神経細胞の表面を覆う細胞膜や血液成分を柔らかく保つ働きがあります。

DHAを積極的に摂取することで、神経細胞の働きは活発になり、血液もサラサラの状態になるわけです。

血液がドロドロになると、酸素や栄養素の運搬がスムーズにいかず、疲労回復に時間がかかるようになったり、老廃物も溜まりがちになり、むくみや肌荒れの原因になってしまいます。

そうならないためにも、血液はサラサラの状態に保ちたいですよね。

また、お魚にはビタミンDも多く含まれます。

ビタミンDは紫外線を浴びることによって体内で生産することもできるのですが、屋内で過ごすことの多い人や、常にUVクリームを塗っている人は、どうしてもビタミンDが不足気味になってしまいます。

人間の肌というのは外部刺激から身を守るため、もともとバリア機能が備わっているのですが、ビタミンDの不足により、肌本来の機能力が低下してしまいます。

もちろん紫外線は乾燥肌やシミの原因にもなりますので、全くスキンケアをしないというわけにはいきません。

だからこそ、ビタミンDを多く含む食材を積極的に摂るよう心がけていたいものです。

DHAにしてもビタミンDにしても、多く含まれる食材は、イワシ、マグロ、ブリ、サンマ、アジ、カツオ、サケ…など、お魚がほとんど!

更に、お魚の皮と身の間にはコラーゲンもたっぷり。

コラーゲンは骨と骨の軟骨にも含まれているので、丸味で骨ごと食べられる小魚は、お肌も喜ぶ食材なのです。

ただし、DHAやコラーゲンは加熱すると流れてしまう性質があるので、グリルで焼き魚にするよりも、フライパンで照り焼きにして汁をしっかり絡めたり、柔らかく煮込んで煮汁は片栗粉でとろみをつけ餡かけにするなど、焼き汁や煮汁もしっかりと頂くようにすると良いですね。

抗酸化作用でお肌も髪も若返り!エイジング対策ならビタミンA

「最近、お肌のハリがなくなってきたような気がする…」

「なんだか髪に艶がないみたい。ボリュームもなくなって、スタイルも決まらないわぁ」

なんてお悩みはありませんか?

お肌の弾力や髪の艶が失われてきた原因は、ズバリ!老化なのです。

「老化」なんて、言葉を聞くだけでも溜息が洩れてしまいますね。

でも、大丈夫!老化となる原因を知れば、アナタの老化を遅らせることはできます!!

老化の原因、それは「カラダの錆び」です。

鉄はお手入れを怠ると、すぐに錆びてしまいますよね。

錆びの原因は酸化。水や酸素に触れると起こる化学反応です。

実は人間の体も同じ。

私達たちは、呼吸で体内に酸素を取り入れています。

もちろん、酸素がなければ生きていくことができないのですが、この酸素を取り入れることによって体内で活性酸素が発生し、細胞を錆びさせてしまうのです。

それなら、生きて呼吸をしている限り、老化を防ぐことなんて無理じゃないか…と思われるかも知れませんが、私達の体には抗酸化力という錆び落としの機能も備わっているのです。

ただし、この抗酸化力は、40代を過ぎた頃から急にその力が衰えていきます。

また、たとえ年齢が若くても不規則な生活やストレス、紫外線、喫煙などによって、抗酸化力は弱ってしまうのです。

抗酸化力を高めるためには、抗酸化物質であるビタミンAを積極的に取り入れてあげるのがコツ。

ビタミンAを多く含む食物には、レバー、海苔、モロヘイヤ、にんじん、うなぎ等があります。

日本では土用の丑の日にうなぎを食べる習慣がありますが、これは紫外線を多く浴びる季節に、ビタミンA豊富なうなぎを食べることで、衰えがちになった抗酸化力が活性化され、疲労回復に繋がるというわけ。

実に理に適った食習慣ですね。

また、うなぎは、良質なコラーゲンもたっぷり含まれているので、優秀な美容食でもあるのです。

それから、モロヘイヤはクレオパトラも好んで食べていたと言われる野菜。

その栄養価の高さは古くから知られており、古代エジプトでは、モロヘイヤは不老不死の食物とされ、病気の治療や美容のために日常的に食べられていたそうです。

クレオパトラは、モロヘイヤをスープにして食べていたそうですよ。

ビタミンの多くは水溶性で水に溶けやすい性質なのですが、ビタミンAは脂溶性なので水に溶けにくく、熱にも強い性質なので加熱調理にも適しています。

熱を加えることによってカサが減り、たくさんの量を摂取できますし、消化吸収も高まるので、温かいスープなら最大限の栄養を摂ることができますね。

さすが元祖アンチエイジングの女王クレオパトラ、効果的な食べ方も心得ていたようです。

ただし、いくら美容に良いといっても、ビタミンAの摂り過ぎには注意が必要です。

脂溶性のビタミンAは体外に排出されず、体内に蓄積されるので、過剰摂取は頭痛や吐き気、めまい、筋肉痛などの症状を引き起こします。

通常の食生活で積極的に取り入れる程度なら問題はないのですが、妊婦さんの場合、過剰摂取は胎児の奇形発生率が高まるというデータもありますので、現在妊娠中の方は、くれぐれもご注意を。

【ビタミンAを多く含む食材】

レバー、焼き海苔、モロヘイヤ

アナタのカラダを作る大切な栄養素!良質なたんぱく質で美しく!

「ヒトの体は水でできている」なんて、聞いたことはありませんか?

そう、人間の体の6割は水分が占めています。

それなら、いつもお肌は潤っていても良いはずなのに、なぜかお肌がカサカサ…なんてことはありませんか?

その乾燥肌の原因は、たんぱく質不足が原因かも知れません。

先にも述べたように、人間の体のほとんどは水分ですが、次に多いのはたんぱく質。

私たちの皮膚や髪、骨や歯、内臓や筋肉は、たんぱく質でできているのです。

そのため、たんぱく質が不足すると次のような症状がおこることがあります。

・肌の弾力がなくなる
・髪の艶がなくなる
・筋力が衰える
・血管がもろくなる
・代謝が悪くなる
・免疫力が落ちる

これらを読んで、何か気づいたことはありませんか?

そう!たんぱく質の不足は老化の原因になるのです。

弾力のある肌、血色が良くふっくらした唇、艶やかな髪、ほどよく丸みを帯びたハリのあるバストやヒップ…

これらを作っているのが、たんぱく質なのです。

いつまでも健康的な若々しさを保ちたいなら、毎日の食事で良質なたんぱく質をとることを心がけましょう。

良質なたんぱく質というと、大豆を思い浮かべる人は多いと思います。

醤油に味噌、豆腐に納豆…、これらは日本人にとって馴染みのある食品で、健康や美容を意識して日頃から積極的に食べている人は少なくありません。

だから、たんぱく質不足なんて心配しなくて大丈夫!と思われるかも知れませんが、実は、たんぱく質には植物性と動物性があり、大豆に含まれる植物性たんぱく質だけ

では、体に必要なアミノ酸が少し足りないのです。

動物性たんぱく質は体に良くない…と誤解している人も少なくないのですが、動物性たんぱく質には美容にとってプラスの効果もあります。

一昔前に比べ、現代の日本人はスラリと背が高く、スタイルも良くなってきているのはどうしてだと思いますか?

これは食生活が欧米化し、お肉や乳製品の摂取量が増えたためです。

お肉や乳製品に含まれるたんぱく質は動物性、この動物性タンパク質には高い美容効果があるのです。

その理由は、動物性たんぱく質には、体に必要な必須アミノ酸という栄養素が豊富に含まれているため。

アミノ酸は、たんぱく質の合成を助ける働きがあり、脳神経の働きを活性化し、細胞の再生や代謝を良くする作用があります。

「細胞の再生」+「代謝を活発にする」=「体内の若さをキープ!」

つまり、動物性たんぱく質は、美容やアンチエイジング効果も期待できる大切な栄養素というわけです。

中でもお薦めなのは豚肉。

豚の赤味には、鉄分やナイアシン、コラーゲンが多く含まれているので、貧血予防、肌荒れの改善に効果があります。

特にビタミンB1は、牛肉の10倍、玄米の2.5倍もの含有量!

ビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変える時になくてはならない栄養素なので、不足すると疲れやすくなったり、イライラしやすくなってしまいます。

「お肉は太るから」と食べるのを控えていると、髪はパサパサ、お肌は弾力がなくカサカサ状態、顔色も何となく冴えない…なんてことにも。

これではダイエットできれいになるどころか、老けた印象を与えてしまいますよね。

また、年齢が上がってくると、胃腸に負担が掛かるお肉や乳製品などの摂取量が減ってくる傾向にあります。

そのような場合は、たんぱく質分解酵素を多く含むパイナップルやキウイフルーツ、いちじくなどを一緒にとることで消化を助け、胃腸も健やかに保てます。

もちろん、いくら美容に良いからといって、お肉や乳製品ばかりでは太ってしまいますので食べ過ぎには注意して下さいね。

【たんぱく質を多く含む食材】

桜エビ、マグロ、鶏ムネ肉など