疲れやすいな…と思ったらビタミンB1でエネルギーチャージ

20代の頃は、多少無理をしても、一晩寝れば翌日にはスッキリ元気!

・・・だったはずなのに。

40代にもなると「最近、疲れやすい」「なかなか疲れが抜けない」といった声が聞かれるようになります。

それは年齢とともに基礎代謝が低下しているため。

基礎代謝とは、人間が生命活動を続けるために必要なエネルギーのことで、成長が著しい10代半ばから後半にかけてピークを迎えます。

しかし、20代から基礎代謝は徐々に下降し、40代にはぐんと低下してしまいます。

体内で生産されるエネルギーが減っているのですから、疲れやすいのも当然。

とはいえ、働き盛りでもある40代。

仕事では責任のある地位にある人も多いでしょうし、家庭では子供が成長し、メンタル面でのサポートや進路についてのアドバイスなど、親としての責任も重くなる年代です。

「疲れた」なんて言っている場合ではないのです。

栄養ドリンクのCMに30代後半から40代のモデルが起用されるのも、そうした理由からなのですね。

栄養ドリンクやサプリメントは、一時的な疲労回復に効果があるかも知れません。

でも、毎日のことですから、出来ることなら日々の食事などで改善を図りたいですよね。

そこで、「疲労回復のビタミン」とも言われるビタミンB1を多く含む食材を積極的に摂るように心がけてみましょう!

ビタミンB1は水溶性のビタミンなので過剰摂取の心配はありません。

それどころか、発汗などで失われやすい栄養素でもあるため、たくさん汗をかく夏場や運動を習慣にしている人は意識して多めに摂るようにした方が良いのです。

ビタミンB1を多く含む食材は、お米や小麦、ゴマなどの穀類。

お米はビタミンの他、食物繊維やミネラルなど、人間の体に必要な栄養素をほとんど摂取できる優秀な食材。

それなら、お米を主食にしているから大丈夫よね…と安心しがちですが、白いご飯は精白米なので、精米の過程で多くの栄養素が失われています。

お米の栄養素を余すことなく摂取したいなら精米をしていない玄米が一番!と言いたいところですが、玄米は消化が良くないという欠点があり、胃腸には負担が掛かってしまいます。

そこで、おすすめしたいのが胚芽米。

胚芽米は文字通り、胚芽の部分を残したお米のことで、高度な精米技術により、玄米からぬか層を取り除いているので、精白米と同じように炊くことができ、消化吸収も良いという優れもの。

この胚芽にはビタミンB1も多く含まれているのです。

また、豚肉もビタミンB1を多く含む食材。

ビタミンB1は水溶性のビタミンなので体外に排出されやすいと説明しましたが、ニンニクやニラ、玉ねぎなど、アリシンという成分を多く含む食材を一緒に摂ることで吸収率が高まり、体外への排出も抑えてくれる効果があります。

ニンニクは疲労回復や滋養強壮に効果のある食材として知られていますが、それはこのアリシンという成分の働きのおかげなのです。

なんだか疲れが取れない…と感じたら、胚芽米を主食に、ニラと豚肉の炒め物、スライスオニオンのおろしにんにくドレッシングがけ、といったメニューなどはいかがでしょうか。

ビタミンB1は神経機能を正常に保つ働きもあるため、翌日は集中力もアップし、仕事が捗るかも知れませんよ。

【ビタミンB1を多く含む食材】

胚芽米、ごま、豚肉